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ARTGYPSY ARTSHOW報告④「おもしろい、マジで」

夜の部も無事終わり、私は 会場の感じに 浸っていた。

お客さまたちが ∀KIKOさんに思いを伝えたり、絵やグッズに胸をときめかせている…
私たちのところにも、音で感じたことを 伝えに来てくれる方々…
お客さん同士が、響き合って 楽しそうにしている様子…

私は、この場そのものの、満ちている「感じ」を とてもしあわせに思った。
こんな空間にしてくれている 来てくれた方々への 感謝の思いが湧いてきていた。

そして、そのことで言葉を交わしたわけでないけど、NOBUYAさんもこの場(の感じ)を喜んでいるのがわかった。(なんでだろ?うまく言えないのですが)

後片付けの時に NOBUYAさんが 私たちにこう言ってくれました。

「おもしろい!まじで。
アバンギャルド(前衛)だよね。
これはね、俺は 海外の方がうけると思う。」

!!!

「途中 お祭りみたいにも聞こえたしさ。
おもしろい。
ヒーリングという方向もあると思うけど、俺はアートでいってほしい!」

「踊る人とか めちゃ 食いついてくると思うよ。
インプロとか北海道はそういう土壌もあるじゃない?
いろんな人と コラボしてやっていったらいいよ。
自分たちで楽器つくって、こういう感じの音は他にないよね。」

私も、彫刻の作品の中で、踊りの方と急遽その場であわせた話をしました。

「そうそう、アーティストとして、いろんな人といろんな形で」

そして、こう言ってくれたのです。

「また来年 一緒にやろう!」

え!!!

手を広げて「ここで!」と。

NOBUYAさんにそんなふうに言ってもらえたこと、とにかくビックリして、ほんとうに嬉しく

私は「ありがとうございます! 精進します!!」と言った。

その後、NOBUYAさんは こうも続けた。

「(アカプルエは)静けさとかさ、いいよね。
北海道とか東北の人の音って、静けさがあるんだよ。
それはやっぱり 雪が降るからだと思うんだ。」

実は以前も、私とNOBUYAさんは その話をしている。
その時のARTSHOWに感激して、NOBUYAさんに音の印象を伝えた際にそんな話になったのだった。

冬の 何もかもが真っ白に フラットになる あの景色、音が 雪に吸い込まれる あの静けさ。
北国育ちの私たちには、それが 自然なものとしてあるのだろう。

今回もまた、「だよね?!」と確認したのだった。
NOBUYAさんは「俺も 冬大好き!最高」と言って。

ーーーあ、そうだ、今結びついた。

私が このライブで覚えていることは、会場がとても静かだったこと!
音として どうだったかはわからない。(実際、救急車のサイレンも聞こえた)
お客様にとって どうだったかも、わからない。
ただ、気づいた時、会場・お客様たちが すごく静かだった……

外の音が聞こえる会場で、自分たちの音が響かない対策から始まったのに、
「静けさ」が 今回のライブの私の一番の印象だったなんて………。

車に乗り込む前、「ありがとうございました」とハグや握手をした。

∀KIKOさんとは、楽しかったね〜と喜び合い、
NOBUYAさんは、こんな言葉を伝えてくれた。
(あまりに嬉しくて とんでしまって、正確ではないかもしれないけど)

ほんとうにいいものを見せてもらった
すごい宝物を見つけた感じだよ
最高!

NOBUYAさんが旅立ったというお知らせのメールに私が気づいたのは、
動けないくらいほど深く眠り 遅く起きた 翌朝のことでした。

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⑤につづきます

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